文芸・思想専修とは

創作や批評実践をめざす「文芸」と、生きることや他者を理解することの意味を思索する「思想」は、表面的にはまったく異なる次元の営為のように見えます。

しかし実際には、文芸活動にあたって哲学的な思考の鍛錬は必要不可欠です。また、哲学的思索を深めていくにあたって、文学作品や映像といった表象作品を避けて通ることもできません。本来、文芸と思想は切っても切れない関係にあるのです。

そこで文芸・思想専修は、表面的には分かたれている文芸と思想を、本来あるべき連続したひとつの学問領域と捉え直します。そして学生の一人ひとりが、文芸創作や思索活動の遂行者になるために必要な横断的学習と実践トレーニングを展開していきます。

カリキュラム

演習を中心とした少人数教育で多くの作品に触れ、思考力を養う

文芸・思想専修では、1 年次の入門演習から3~4 年次の専門演習まで、多彩な演習科目を設置しています。様々な専門分野を持つ教員のもと、古典や現代の話題作からマイナーな地域の作品まで、多様な文学や思想を少人数のゼミナール形式で精読します。

1 年次の「入門演習」では、これまで触れたことのないような古典的文学作品や戯曲、現代小説など多様な作品を乱読して、演習メンバーで相互に批評し合います。2 年次の「演習」では、厳選された文芸あるいは思想の基礎文献をじっくり分析し、本格的な” 読む訓練” を行います。3~4 年次の「専門演習」では、詩や小説の創作実践を行う演習や、文芸誌に掲載されたばかりの文芸作品を批評する演習、私たちの日常生活に生かされる哲学的な思考方法を身につける演習、東洋の思想世界がたたえている奥深さを柔軟に取り入れる学びをすすめる演習など、幅広い関心領域をカバーするカリキュラムを展開しています。

卒業論文・卒業制作では、自分が読んで考えたことを論理的に表現する論文のほかに、詩や小説、戯曲、評論、マンガなどの作品を制作します。


充実した講義科目で考え方や関心の幅を大きく広げる

講義科目では、創作や批評の一線で活躍する多彩な講師のもと、これまで触れたことのない考え方や思いがけない世界のヴィジョンを学ぶことによって、ものの見方や考え方、関心の幅を大きく広げていきます。サブカルチャーがもっているとてつもない深さを探査する講義や、私たちの感性を根柢から変えてきた広告の社会的役割を考える講義、視覚メディアと文学作品を比較検討する講義、詩を支えている「論理」をあぶりだしていく講義、生活の細部に宿るジェンダーを通じて人間の多様性を探る講義など、様々な講義を展開しています。文芸・思想専修のカリキュラムは、多様で自由な考え方を学ぶ講義で横方向に思考の幅を広げ、少人数の演習で縦方向に思索や実践力を深めていきます。


教員インタビュー

文芸・思想専修で
学ぶことを
めぐる対話

本と出会い、コトバと出会う場として

小野正嗣×林みどり

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入門演習

  • 日本近代文学を読む|福嶋亮大

    Course Objectives
    日本近代文学の代表作を評論とともに読み解きながら、文学とは、日本とは何かを考える。

    Course Contents
    明治から昭和にかけての日本文学の輪郭を大づかみにするために、代表的な作品を一作ずつ読んでいく。文学を読む勘所を養うことを大きな目標とする。毎回、担当者の発表の後にディスカッションを行う。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    3. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    4. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    5. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    6. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    7. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    8. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    9. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    10. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    11. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    12. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    13. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
    14. 講師の解説&担当者発表&ディスカッション
  • 古典的書物に親しむ|佐々木一也

    Course Objectives
    多くの古典作品を読破する。作品についての自分の評価を作成し、他人に説得できる形で文章化できる。他人の発表を聞き、自分の評価との異同を認識し、それに対する自分の態度を形成できる。作品の評価について,議論ができるようになる。

    Course Contents
    毎週1冊ずつ課題図書を読み、それについて毎回A4用紙1枚で自分のコメントを作成して発表する。毎回出席者全員に発表機会がある。自分の発表と他人の様々な発表を聞き比べながら、自分の表現力、発表力を客観的に評価する。文芸・思想専修での学習の基礎を形成する授業。最後にA4用紙1枚の振り返り文を作成する。

    Schedule
    1. オリエンテーション:授業の進め方。自己紹介。
    2. 森鷗外『青年』(新潮文庫)
    3. ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』(高橋健二訳・新潮文庫)
    4. 夏目漱石『それから』(新潮文庫)
    5. 大江健三郎『死者の奢り』(『死者の奢り・飼育』新潮文庫)
    6. 武者小路実篤『友情』(新潮文庫)
    7. 和辻哲郎『古寺巡礼』(岩波文庫)
    8. 三島由紀夫『金閣寺』(新潮文庫)
    9. シェイクスピア『ハムレット』(河合祥一郎訳『新訳ハムレット』角川文庫)
    10. 小林秀雄『様々なる意匠』(『Xへの手紙・私小説論』新潮文庫)
    11. 泉鏡花『歌行燈』(『歌行燈・高野聖』新潮文庫)
    12. 川端康成『雪国』(新潮文庫)
    13. プラトン『饗宴』(岩波文庫)
    14. まとめと振り返り:振り返り文発表
  • 近現代の様々な短編作品に触れる|林みどり

    Course Objectives
    近現代の様々な短編作品に触れ、テクスト分析の手法を学ぶ。

    Course Contents
    近現代の短編作品を中心に、様々な文学作品を読みながら、文学作品を分析的に読解するとはどういうことか、文学テクスト内で何が起こっているのか等、分析的読解手法を身につける。テクスト解釈の基本について学ぶ。
    授業はグループ報告とするが、受講者は全員事前にテクストを読んだうえで、必ず最低2〜3の質問を準備しておく。授業内では必ず発言する。

    Schedule
    1. ガイダンス、全体の趣旨説明、グループ分け
    2. 図書館講習その1
    3. 図書館講習その2
    4. 短篇1に関するグループ発表(G1)、質疑応答、議論
    5. 短篇2に関するグループ発表(G2)、質疑応答、議論
    6. 短篇3に関するグループ発表(G3)、質疑応答、議論
    7. 短篇4に関するグループ発表(G4)、質疑応答、議論
    8. 短篇5に関するグループ発表(G5)、質疑応答、議論
    9. G1グループ短篇6に関する発表、質疑応答、議論
    10. G2グループ短篇7に関する発表、質疑応答、議論
    11. G3グループ短篇8に関する発表、質疑応答、議論
    12. G4グループ短篇9に関する発表、質疑応答、議論
    13. G5グループ短篇10に関する発表、質疑応答、議論
    14. 全体討議、議論、レポート提出
  • 多様な文献を読んで考える|菅野聡美

    Course Objectives
    読む・聞く・話す能力の涵養、及び自分の考えを適切に文章にできること。

    Course Contents
    毎回異なるテキストについて、受講者がレジュメを作成し報告、それに基づいて討論を行う。

    Schedule
    1. ガイダンス、報告の分担決定、テキスト配布
    2. 図書館講習その1
    3. 図書館講習その2
    4. テキスト1について報告・質疑応答・討論
    5. テキスト2について報告・質疑応答・討論
    6. テキスト3について報告・質疑応答・討論
    7. テキスト4について報告・質疑応答・討論
    8. テキスト5について報告・質疑応答・討論
    9. テキスト6について報告・質疑応答・討論
    10. テキスト7について報告・質疑応答・討論
    11. テキスト8について報告・質疑応答・討論
    12. テキスト9について報告・質疑応答・討論
    13. テキスト10について報告・質疑応答・討論
    14. 全体討論・レポート提出
  • 日本の近代文学を読む|青木純一

    Course Objectives
    日本近代文学から複数の作家を選び、彼らの作品を解読することを通じて、作者の思考を推理し、さらにその推理を文章にまとめる練習を行なう。

    Course Contents
    扱う作品はどれも比較的短い小説や戯曲であるが、一部、解釈がやや難しい作品を選んである。大体二週間おきに一人か二人の作家の作品を読み、各作品の解釈を組み合わせつつ、作者に固有な思考と問題意識を推理してゆく。この作業を繰り返すことで、文学者がどのようにものを考えているのか、その思考の動きを各自発見していってほしい。また、各自が行なった推論を簡潔にレポートにまとめることで、自分の推論を文章にする練習も行なう。授業では学生に発表を担当してもらうが、必ずレジュメを用意するように。レポートはほぼ二週間毎に全員が提出。授業では発表者と共に皆で疑問を出し合いながら、各自の考えを進めていけばよい。なお、授業は現代から過去へ遡る形式で行う。扱う作品は以下のものから選ぶ予定である。安部公房『笑う月』『水中都市』、島尾敏雄『夢の中での日常』『出発は遂に訪れず』、三島由紀夫『近代能楽集』、太宰治『トカトントン』、坂口安吾『堕落論』、中島敦『悟浄出世』、横光利一『春は馬車に乗って』、夏目漱石『夢十夜』。

    Schedule
    1. ガイダンス及びイントロダクション
    2. レジュメ発表及び議論(1)
    3. レジュメ発表及び議論(2)
    4. レジュメ発表及び議論(3)
    5. レジュメ発表及び議論(4)
    6. レジュメ発表及び議論(5)
    7. レジュメ発表及び議論(6)
    8. レジュメ発表及び議論(7)
    9. レジュメ発表及び議論(8)
    10. レジュメ発表及び議論(9)
    11. レジュメ発表及び議論(10)
    12. レジュメ発表及び議論(11)
    13. レジュメ発表及び議論(12)
    14. レジュメ発表及び議論(13)
  • 文学と社会の関係について考える|陣野俊史

    Course Objectives
    直接文学作品を読むのではなく、いま、問うべき社会問題について書かれた、比較的短い本を読んで、文学との関わりを考察する。

    Course Contents
    日本で書かれている、あるいは世界で書かれている小説は、小説家の頭の中だけに書かれているのではない。日本や世界で問われている社会問題を知ることで、その中で文学について考える意味を捉え直す。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 佐々木敦『ニッポンの音楽』 発表と議論
    3. 『NO! ヘイト』 発表と議論
    4. 栗原康『現代暴力論』 発表と議論
    5. 山本昭宏『核と日本人』 発表と議論
    6. 白井聡『永続敗戦論』 発表と議論
    7. 木村朗子『震災後文学論』 発表と議論
    8. 木村朗子『震災後文学論』2 発表と議論
    9. 浅野素女『同性婚、あなたは賛成?反対?』 発表と議論
    10. 陣野俊史『サッカーと人種差別』 発表と議論
    11. 池内恵『イスラーム国の衝撃』 発表と議論
    12. 武田砂鉄『紋切り型社会』 発表と議論
    13. 神庭亮介『ルポ風営法改正』 発表と議論
    14. まとめ
  • アンソロジーを利用して読書と思考の範囲を広げる|林文孝

    Course Objectives
    さまざまなジャンルのテクストに触れて視野を広げること。分析的・批評的に読む読み方を身につけること。発表と議論の経験を積み、他者との交流をつうじて自分の読解力を養うこと。

    Course Contents
    筑摩書房の「ちくま哲学の森」など、テーマ別に編集されたアンソロジーを複数種類読む。さまざまな地域・時代・ジャンルのテクストに触れて内在的読解を行いつつ、一定のテーマ設定の考察材料としてそれらを利用することをも試みる。各回の対象テクスト(ときに複数)は事前に指示する。参加者は必ず全員がそのテクストを読み、コメントを作成して事前提出した上で授業に臨むこと。授業時には何人かが指名されてコメントを発表し、そこでの問題提起をもとにクラス全体で議論を進める。コメントは全員分をクラスで共有して議論に役立てる。可能な場合にはグループ作業も導入する。

    Schedule
    1. 参加者の確認、授業の進め方の説明
    2. テクスト批評と論文作成の方法
    3. 発表と議論(1)
    4. 発表と議論(2)
    5. 発表と議論(3)
    6. 発表と議論(4)
    7. 発表と議論(5)
    8. 前半のまとめ、論文(最終レポート)に向けてのオリエンテーション
    9. 発表と議論(6)
    10. 発表と議論(7)
    11. 発表と議論(8)
    12. 発表と議論(9)
    13. 発表と議論(10)
    14. 全体討論
  • アフリカ小説を読み、世界文学の名著に触れる|小野正嗣

    Course Objectives
    アフリカについて書かれたいくつかの小説を精読し、その特徴を西洋文学における小説の伝統に照らし合わせることで明確にすると同時に、西洋の植民地主義の歴史についても学ぶ。
    さらには、世界文学の名著と呼ばれる作品をいくつか選び、読解する。

    Course Contents
    小説において、アフリカがどのように主題化され、表象されてきたかを、小説を通して考察する。授業は受講者の報告を中心に行なわれる。各作品について担当者を決め、担当者には、作品をどのように読んだかについて語ると同時に、作品の歴史的・文化的背景についても調査することが求められる。その報告に基づき、参加者全員で議論を行なう。
    また、世界文学の名著に関しては、リストが渡されるので、指定された作品を各自で読んでくること。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. コンラッド『闇の奧』
    3. アチェベ『崩れゆく絆』
    4. チュツオーラ『やし酒飲み』
    5. チママンダ・アディーチェの作品について(1)
    6. チママンダ・アディーチェの作品について(2)
    7. ペティナ・ガッパ『イースタリーのエレジー』
    8. クッツェー『夷狄を待ちながら』
    9. クッツェー『マイケルK』
    10. クッツェー『恥辱』
    11. フランス語圏のアフリカ文学について(1)
    12. フランス語圏のアフリカ文学について(2)
    13. フランス語圏のアフリカ文学について(3)
    14. まとめ

演習

  • ロシアとポーランドの近現代文学を読む|小椋彩

    Course Objectives
    ロシア、ポーランドの近現代文学を、その背景にある歴史、思想、手法に留意しながら読み解く。

    Course Contents
    教員が最初に各作品について簡単な説明を加える。出席者はいずれかの作品について最低1回発表を求められる。発表後、全員でディスカッションする。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 発表
    3. 発表
    4. 発表
    5. 発表
    6. 発表
    7. 発表
    8. 発表
    9. 発表
    10. 発表
    11. 発表
    12. 発表
    13. 発表
    14. まとめ
  • 「他者」や「歴史」のイメージについて考える|向後剛

    Course Objectives
    テキストの精読を通して,「他者」や「歴史」をイメージすることにともなう諸問題を考察する。文化を批判的に読み解く力を養う。

    Course Contents
    私たちは、現実の社会において「他者」や「過去」をイメージしたり、解釈したりする時に、好むと好まざるとにかかわらず、さまざまな力関係のなかに巻き込まれている。またその過程で形成された「他者」や「過去」のイメージは、「自己」のありようにも影響を及ぼす。このことを踏まえ、この授業では、近現代という歴史的文脈において、小説、映画、写真、漫画などのメディアを通して「他者」や「過去」のイメージがどのように形成され、変容してきたのかという問題を考察したテキストを精読する。演習を通じて、テキストを正確に読解した上で自分の考えを説得的に述べる力を養いたい。テキストの難しい箇所や必要な背景知識については適宜解説を加える。各回の授業では、担当者にテキストの指定された部分について報告してもらい、その後、全員で討議する。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 文献講読(1)
    3. 文献講読(2)
    4. 文献講読(3)
    5. 文献講読(4)
    6. 文献講読(5)
    7. 文献講読(6)
    8. 文献講読(7)
    9. 文献講読(8)
    10. 文献講読(9)
    11. 文献講読(10)
    12. 文献講読(11)
    13. 文献講読(12)
    14. 文献講読(13)
  • 物事の本質を考える練習|佐々木一也

    Course Objectives
    日常目にしている現象の背後にある本質的事象を見抜けるようになる。現象を観察することから自ら新しい問題を見つけられるようになる。その問題に対して解答を求めるために、的確な概念を用いて思考を進めることができる。抽象的概念を用いた議論ができるようになる。

    Course Contents
    20世紀の有名なイギリス人哲学者バートランド・ラッセルの書いた『幸福論』(岩波文庫)を丁寧に読みながら、人が清く正しく幸福に生きるとはどういうことか、どのようなことに気をつければ幸福が得られるのか、青年時代にはどのように過ごすのが望ましいのか、本当の愛とは何か、良い社会となどのような社会か、など多様な人生問題を論じ合う。テキストは読みやすい。毎回複数の報告者に、テキストの内容報告と問題提起を求める。提起された問題を参加者同士で自由に論じ合う。司会者と議論の記録者を1名ずつ決めて、他人の議論を理解しつつ文字化する訓練を行う。また、テキスト内容に対する批評者2名も決める。できる限り多くの機会に発言し、他人の意見に対して自分を晒すことが大切。最後の5分で、その日の感想をリアクションペーパーに書いてもらう。

    Schedule
    1. オリエンテーション:授業の進め方。テキストの説明。
    2. 報告と討論1
    3. 報告と討論2
    4. 報告と討論3
    5. 報告と討論4
    6. 報告と討論5
    7. 報告と討論6
    8. 報告と討論7
    9. 報告と討論8
    10. 報告と討論9
    11. 報告と討論10
    12. 報告と討論11
    13. 報告と討論12
    14. まとめと振り返り
  • 詩を読む。詩を書く。|平田俊子

    Course Objectives
    詩を鑑賞する力、創作する力を養う。

    Course Contents
    詩を丁寧に読み、味わうとともに、創作と相互批評を通して詩を読む力・書く力を養っていきます。

    Schedule
    1. 詩を読む(谷川俊太郎)
    2. 詩を読む(まど・みちお)
    3. 詩を読む(石垣りん)
    4. 詩を批評する(皆さんの作品)
    5. 詩を批評する(皆さんの作品)
    6. 詩を読む(茨木のり子)
    7. 詩を読む(吉野弘)
    8. 連詩をする
    9. 連詩の批評をする
    10. 詩を読む(山之口貘)
    11. 詩を読む(若手の作品)
    12. 詩を批評する(皆さんの作品)
    13. 詩を批評する(皆さんの作品)
    14. まとめ
  • 詩を読む。詩を書く。|平田俊子

    Course Objectives
    詩を鑑賞する力、創作する力をさらに養う。

    Course Contents
    春学期同様、詩を読み、味わうとともに、創作と相互批評を通して詩を読む力・書く力をさらに養っていきます。

    Schedule
    1. 詩を読む(松井啓子)
    2. 詩を読む(伊藤比呂美)
    3. 詩を読む(辻征夫)
    4. 詩を批評する(皆さんの作品)
    5. 詩を批評する(皆さんの作品)
    6. 詩を読む(藤井貞和)
    7. 詩を読む(アンソロジー)
    8. 連詩をする
    9. 連詩の批評をする
    10. 詩を読む(若手の作品)
    11. 詩を読む(海外の詩)
    12. 詩を批評する(皆さんの作品)
    13. 詩を批評する(皆さんの作品)
    14. まとめ
  • 日本近代文学の短篇を読む|小野正嗣

    Course Objectives
    日本近代文学のさまざまな短篇を対象にして、個々の作品の主題、手法、表現といった側面に注目しながら、それらが全体としてどのような効果を生み出しているのかを明らかにする。そうした分析の結果を、みずからが文章を書く際に活用できるようになることが目指される。

    Course Contents
    毎回1篇の短篇作品を読む。各作品について担当者を決め、担当者は、短篇の主題、手法、表現についてみずからの分析の結果を報告する。その際、作家および作品が書かれた時代背景について報告することも望まれる。その後、参加者全員で対象となる短篇について議論を行なう。演習で取り上げる短篇以外に、課題図書が定期的に出されるので、必ず読んでくること。

    Schedule
    1. オリエンテーション
    2. 夏目漱石『倫敦塔』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    3. 寺田寅彦『団栗』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    4. 大塚楠緒子『上下』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    5. 正宗白鳥『塵芥』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    6. 田山花袋『一兵卒』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    7. 徳田秋声『二老婆』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    8. 小栗風葉『世間師』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    9. 永井荷風『深川の唄』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    10. 近松秋江『雪の日』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    11. 志賀直哉『剃刀』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    12. 小川未明『薔薇と巫女』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    13. 谷崎潤一郎『秘密』。担当者の報告ののち、全員で議論。
    14. まとめ
  • 三島由紀夫『金閣寺』精読|青木純一

    Course Objectives
    『金閣寺』という一つの小説作品の精読を通じて、文学的な思考の特質を論理的に追求する。

    Course Contents
    『金閣寺』をテキストとし、三島由紀夫の思想を分析していく。この授業では、時間をかけながら『金閣寺』という一作品を論理的に精読することを第一の目的とする。三島由紀夫という一人物の感受性と思想にこだわりながら解読を進めていくが、その過程で、近代において文学的な思考が果しうる役割にまで話を進めていきたいと考えている。『金閣寺』の各章ごとに担当者あるいは担当グループを決め、問題点を発表してもらいながら授業を進める。その際、必ずレジュメを準備すること。授業の進度は、大体、一週間に一章進むペースと考えてもらいたい。

    Schedule
    1. ガイダンス及びイントロダクション
    2. レジュメ発表、議論(1)
    3. レジュメ発表、議論(2)
    4. レジュメ発表、議論(3)
    5. レジュメ発表、議論(4)
    6. レジュメ発表、議論(5)
    7. レジュメ発表、議論(6)
    8. レジュメ発表、議論(7)
    9. レジュメ発表、議論(8)
    10. レジュメ発表、議論(9)
    11. レジュメ発表、議論(10)
    12. レジュメ発表、議論(11)
    13. レジュメ発表、議論(12)
    14. レジュメ発表、議論(13)
  • 『〈戦前〉の思考』を読む|福嶋亮大

    Course Objectives
    美術を通して日本の近代及び現代の問題を考える。テキストの正確な読解力、明晰な報告と論理的な議論展開の仕方を身につける。

    Course Contents
    椹木野衣『戦争と万博』、針生一郎他編『戦争と美術1937-1945』、会田誠・椹木野衣『戦争画とニッポン』を読む続いて美術展におけるタブーや規制の問題についての報告や文献講読を行う。担当者はレジュメを作成し報告、それに基づいて質疑応答と討論を行う。

    Schedule
    1. ガイダンス、分担決定とテキスト配布 2. 『戦争と万博』精読
    3. 『戦争と万博』精読
    4. 『戦争と万博』精読
    5. 『戦争と万博』精読
    6. 『戦争と万博』精読
    7. 『戦争と美術1937-1945』を読む
    8. 『戦争画とニッポン』を読む
    9. 画家と戦争責任について報告とテキスト講読
    10. 『Don’t Follow the Wind』を読む
    11. 『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』を読む
    12. 美術展におけるタブーと規制について報告と資料講読
    13. 美術展におけるタブーと規制について報告と資料講読
    14. 全体をふりかえっての討論
  • 美術と日本の近現代 |菅野聡美

    Course Objectives
    美術を通して日本の近代及び現代の問題を考える。テキストの正確な読解力、明晰な報告と論理的な議論展開の仕方を身につける。

    Course Contents
    椹木野衣『戦争と万博』、針生一郎他編『戦争と美術1937-1945』、会田誠・椹木野衣『戦争画とニッポン』を読む続いて美術展におけるタブーや規制の問題についての報告や文献講読を行う。担当者はレジュメを作成し報告、それに基づいて質疑応答と討論を行う。

    Schedule
    1. ガイダンス、分担決定とテキスト配布
    2. 『戦争と万博』精読
    3. 『戦争と万博』精読
    4. 『戦争と万博』精読
    5. 『戦争と万博』精読
    6. 『戦争と万博』精読
    7. 『戦争と美術1937-1945』を読む
    8. 『戦争画とニッポン』を読む
    9. 画家と戦争責任について報告とテキスト講読
    10. 『Don’t Follow the Wind』を読む
    11. 『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』を読む
    12. 美術展におけるタブーと規制について報告と資料講読
    13. 美術展におけるタブーと規制について報告と資料講読
    14. 全体をふりかえっての討論
  • 流行や迷信など従来まともに取り上げられることの少ない事象から日本近代を読み解く|菅野聡美

    Course Objectives
    テキスト精読を通して、「高校では教わらない」日本近代史の知識を身につける。テキストの正確な読解力、明晰な報告と論理的な議論をする力を身につける。

    Course Contents
    松山巌『うわさの遠近法』、川村邦光『幻視する近代空間――迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶』を読む。担当者はレジュメを作成し報告、それに基づいて質疑応答・討論を行う。

    Schedule
    1. ガイダンス、分担決定とテキスト配布
    2. 『うわさの遠近法』精読
    3. 『うわさの遠近法』精読
    4. 『うわさの遠近法』精読
    5. 『うわさの遠近法』精読
    6. 『うわさの遠近法』精読
    7. 『うわさの遠近法』精読
    8. 『幻視する近代空間』精読
    9. 『幻視する近代空間』精読
    10. 『幻視する近代空間』精読
    11. 『幻視する近代空間』精読
    12. 『幻視する近代空間』精読
    13. 『幻視する近代空間』精読
    14. 全体をふりかえっての討論
  • 考える力を向上させる|河原啓子

    Course Objectives
    考える力を向上させる。テクストの理解にとどまらず、それが私たちの生きる現代社会において、どのような意味としてとらえることができるか、自分なりに考察する。テクストの主張を現実にひき寄せてとらえる。

    Course Contents
    受講生は、テクストに関連すると考える作品(写真、美術、映画など)を自由に選出し、テクストの見解を交えながらプレゼンテーションをする。発表者が紹介する作品を鑑賞しながら、ベンヤミンを再考、そして吟味してゆく。そのことによってテクストの理解力および解釈力を養う。まとめとして、プレゼンテーションで紹介された作品群とプレゼンテーション内容を総覧できる簡易な冊子を作成し、最終授業で議論する。

    Schedule
    1. ガイダンス テクストの説明
    2. テクスト読解 1
    3. テクスト読解 2
    4. プレゼンテーション1 考察 ディスカッション
    5. プレゼンテーション2 考察 ディスカッション
    6. プレゼンテーション3 考察 ディスカッション
    7. プレゼンテーション4 考察 ディスカッション
    8. プレゼンテーション5 考察 ディスカッション
    9. プレゼンテーション6 考察 ディスカッション
    10. プレゼンテーション7 考察 ディスカッション
    11. プレゼンテーション8 考察 ディスカッション
    12. プレゼンテーション9 考察 ディスカッション
    13. プレゼンテーション10 考察 ディスカッション
    14. 総括 議論
  • 雑誌をつくる/実践的な制作と学習Ⅰ|郷雅之

    Course Objectives
    1冊の雑誌=文芸誌を、受講者全員で春・秋演習通じての1年をかけ、ゼロから実際につくりあげる作業を通じて、出版/編集/文学をめぐる理解を深め、実践的な技能を身につける。春学期では、雑誌編集の基礎から、企画、取材、記事作成までを中心に学ぶ。また本年の特集テーマとして<戦後文学>を取り上げ、その代表作たちと、戦後派作家の理念的拠点であった『近代文学』誌を分析研究し、それらが示す文芸=思想の可能性を探っていく。なお、本演習を受講する者は、秋学期の演習F20を継続して受講することが望まれる。

    Course Contents
    雑誌制作を実践的に学ぶ。春・秋演習通じての1年間で、実際に1冊の文芸誌を受講者全員でつくりあげながら、企画から記事作成まで、雑誌編集の前半部にあたる主要な作業を経験し、〈時代の鏡〉である「雑誌」というメディアへの理解を深める。今年は特集テーマを〈戦後文学〉におき、太宰治、坂口安吾から、武田泰淳、花田清輝まで、戦争/戦後体験を自作に刻んでいったすぐれた文学者たちの作品を検討していく。同時に、彼らの貴重な伴走者であった文芸誌『近代文学』のメディア分析も行ない、「文芸誌」の歴史的意味も深く学んでいく。また、編集・印刷など、出版の現場で活躍する方々の興味尽きぬ証言にも触れ、出版文化の立体的な理解に努める。本演習を受講する者は、秋学期の演習F20を継続して受講することが望まれる。

    Schedule
    1. 雑誌をつくる――はじめに
    2. 企画について(1)
    3. 企画について(2)/戦後文学を読む(1)
    4. 取材ということ(1)
    5. 取材ということ(2)/戦後文学を読む(2)
    6. 印刷の現場
    7. 記事をつくる(1)/戦後文学を読む(3)
    8. 編集の現場
    9. 記事をつくる(2)/戦後文学を読む(4)
    10. 座談会を行なう(1)
    11. 座談会を行なう(2)/戦後文学を読む(5)
    12. 編集について(1)
    13. 編集について(2)/戦後文学を読む(6)
    14. 雑誌編集とは何か――中仕切りとしてのまとめ
  • 雑誌をつくる/実践的な制作と学習Ⅱ|郷雅之

    Course Objectives
    1冊の雑誌=文芸誌を、受講者全員で春・秋演習あわせての1年をかけ、ゼロから実際につくりあげる作業を通じて、出版/編集/文学をめぐる理解を深め、実践的な技能を身につける。秋学期では、原稿整理の基本から、記事構成、校正、製作までを中心に学ぶ。春学期に続き、特集テーマである<戦後文学>の名作と『近代文学』誌の分析研究も引き続き行なう。なお、本演習を受講する者は、春学期の演習F19を受講していることが望まれる。

    Course Contents
    雑誌制作を実践的に学ぶ。春・秋演習通じての1年間で、実際に1冊の文芸誌を受講者全員でつくりあげながら、入稿に際しての原稿整理から、校正・製作にいたる、雑誌編集の後半部にあたる主要な作業を経験し、<時代の鏡>である「雑誌」というメディアへの理解を深める。春演習に続き、今年は特集テーマを<戦後文学>におき、石川淳、梅崎春生から、埴谷雄高、原民喜まで、すぐれた戦後派作家たちの代表作を、その理論的支柱ともなった文芸誌『近代文学』誌の軌跡とともに分析・検討していく。また出版の最前線で活躍する編集者たちの貴重な生の発言にも触れ、出版文化の生きた理解に努める。本演習を受講する者は、春学期の演習F19から継続して受講することが望まれる。

    Schedule
    1. 雑誌を編集・構成する――新たなステップへ
    2. 原稿を整理する(1)/戦後文学を書く(1)
    3. 原稿を整理する(2)
    4. 聞き書きについて(1)/戦後文学を書く(2)
    5. 編集の現場
    6. 聞き書きについて(2)/戦後文学を書く(3)
    7. 校正について(1)
    8. 校正について(2)/戦後文学を書く(4)
    9. レイアウトとデザイン(1)
    10. レイアウトとデザイン(2)/戦後文学を書く(5)
    11. 出版の現場――現在・過去・未来
    12. 製作について(1)/戦後文学を書く(6)
    13. 製作について(2)
    14. 雑誌制作という経験――まとめ
  • 『荘子』雑篇を読む|林文孝

    Course Objectives
    中国古典の内容にアプローチして、それがどのような思想性・文学性の源泉となってきたのか、またなり得るのかを考察する。

    Course Contents
    現代日本語訳により『荘子』雑篇を読む。雑篇は内篇と比べて思想的には通俗化され、物語形式の部分が多い。その思想性・文学性に留意しながら読み、内容を検討する。担当者による発表と意見交換のかたちで理解を深めていく。また、関連するテーマでの研究報告も適宜取り入れる。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 内篇・外篇の概要
    3. 庚桑楚篇についての発表と討論(以下、雑篇の篇を一つずつ当てるが、長短に差があり、実際の順番は適宜調整する。)
    4. 徐無鬼篇についての発表と討論
    5. 則陽篇についての発表と討論
    6. 外物篇についての発表と討論
    7. 寓言篇についての発表と討論
    8. 譲王篇についての発表と討論
    9. 盗跖篇についての発表と討論
    10. 説剣篇についての発表と討論
    11. 漁父篇についての発表と討論
    12. 列禦寇篇についての発表と討論
    13. 天下篇についての発表と討論
    14. まとめ
  • 中国伝統の自然観と身体論|松本秀士

    Course Objectives
    現代中国を根底で支え続ける文化的特質を、伝統の自然観・身体論の側面から理解しながら、古代漢語・現代中国語につねに内在するメッセージ性とその文芸的原理を体得する。

    Course Contents
    毎回の授業は、配布資料のテーマごとに討論形式とし、準備として、あらかじめ資料ごとにキーワードを設定し、できる限り深くリサーチし、意見を積極的かつ的確に述べられるよう備えたい。
    講読資料の全体像については、授業で検討していくが、つねに、ことばの連続から浮かび上がってくる思想・文化的なメッセージに注意しながら、文学的意義だけでなく、そこに生活する人の心の営み・息吹を敏感に感じ取る感覚を体得したい。また、現代社会における中国思想の射程も常に念頭に置きたい。
    異文化理解・多文化共生が謳われて久しいが、本演習を通して、その実現を拒む病巣を改めて問い直すと同時に、リベラルアーツの本質を再考したい。
    なお、本演習では、古代漢語(漢文)および現代中国語による原文資料を中心にあつかうが、漢文訓読および現代中国語の学習程度は全く問わない。受講者の状況に応じて、随時、古代漢語・現代中国語の基礎に触れながら、実践的に中国語資料を直読していく。

    Schedule
    1. ガイダンス--概論(必ず出席のこと)
    2. 中国語の性質(現代漢語について)
    3. 中国語の性質(古代漢語について)
    4. 中国語の性質(翻訳上の諸問題について)
    5. 現代中国の社会と文化
    6. 故事・説話にみる語感と言葉の原理
    7. 漢詩にみる語感と言葉の原理
    8. 漢詩にみる自然観と身体論
    9. 古代中国神話にみる自然観と身体論
    10. 養生にみる身体感覚とリベラルアーツ
    11. 本草書にみる食と医の本質
    12. 東西の医学書にみる身体論の比較
    13. 西洋音楽世界にみる声音感覚と中国身体論
    14. 総括
  • 自ら哲学する力をつける|佐々木一也

    Course Objectives
    西洋哲学の概念を身につけ、哲学的問題のありかを理解する。哲学史の流れを理解する。哲学の概念を用いて、自分の日常生活の根底にある本質を、反省的に考えられるようになる。

    Course Contents
    プラトン『国家』を参加者同士で朗読し、対話としての哲学を味わう。今年は国家論の中心的議論が行われる下巻を読む。その上で、哲学上の主題について議論する仕方を身につけ、この本の主要テーマである、あるべき社会の姿、そして、そこに生きるあるべき人の姿について討議する。例年通り、『哲学マップ』を用いて哲学の概論的な勉強を行う。また、哲学クイズも行い、多様な哲学的問題に親しむ。毎回2名の報告者にそれぞれのテキスト概要説明を求める。哲学クイズは毎回A4版用紙1枚に回答を作成して提出する。大いに勉強になる授業運営を心がけたい。

    Schedule
    1. オリエンテーション:授業の進め方。テキストの説明。
    2. 報告と討議1
    3. 報告と討議2
    4. 報告と討議3
    5. 報告と討議4
    6. 報告と討議5
    7. 報告と討議6
    8. 報告と討議7
    9. 報告と討議8
    10. 報告と討議9
    11. 報告と討議10
    12. 報告と討議11
    13. 報告と討議12
    14. まとめと振り返り
  • 北村透谷を読む|大久保紀子

    Course Objectives
    北村透谷の評論文を読み、その思想の特質について考える。

    Course Contents
    北村透谷の思想の構造と彼が用いる概念の内容を丁寧に読み取りながら、彼が世界、および人間をどのようにとらえ、どのようなことを問題とし、どのような在り方を求めていたかを考える。毎回、参加者全員が以下のテキストを読み込んでくることを前提とし、報告者が行う問題提起を参考にしながら参加者全員で議論する。

    Schedule
    1. ガイダンス
    2. 「厭世詩家と女性」  その1
    3. 「厭世詩家と女性」 その2
    4. 「松島に於て芭蕉翁を読む」
    5. 「我牢獄」(このテキストのみ小説) その1
    6. 「我牢獄」(このテキストのみ小説) その2
    7. 「心機妙変を論ず」 その1
    8. 「心機妙変を論ず」 その2
    9. 「人生に相渉るとは何の謂ぞ」 その1
    10. 「人生に相渉るとは何の謂ぞ」 その2
    11. 「人生に相渉るとは何の謂ぞ」 その3
    12. 「内部生命論」 その1
    13. 「内部生命論」 その2
    14. 「内部生命論」 その3
  • 『どん底』を読む・観る・書きかえる|毛利公美

    Course Objectives
    ロシアの作家ゴーリキーの戯曲『どん底』を翻訳で読み、現代の言葉や問題に置きかえてみることで、文学作品の普遍的な意味を考える。

    Course Contents
    ソ連「社会主義リアリズムの父」、ゴーリキー。代表作『どん底』は世界中で上演され、黒澤明やジャン・ルノワールも映画化している。ソ連崩壊と共にゴーリキーも過去の作家となった部分もあるが、改めて読み直してみると、格差や貧困、人間の尊厳、信仰、働くことの意味、結婚や恋愛とジェンダーなど、現代に生きる我々が抱える様々な問題が描かれていることがわかる。翻訳は少し古く、戯曲を読みなれないとわかりづらく感じるかもしれないが、想像力を働かせて、現代の言葉や問題に置きかえながら読んでいき、最後にそれぞれの登場人物の物語(一人称の小説、手紙、日記などの形で)を紡いでみる。

    Schedule
    1. 導入(時代・作家・作品についての解説、授業の進め方の説明など)
    2. 『どん底』を読む(1)
    3. 『どん底』を読む(2)
    4. 『どん底』を読む(3)
    5. 『どん底』を読む(4)
    6. 作品全体についてのディスカッション
    7. 黒澤明『どん底』
    8. ジャン・ルノワール『どん底』
    9. その他の演出
    10. 登場人物の物語をつむぐ(1)
    11. 登場人物の物語をつむぐ(2)
    12. 登場人物の物語をつむぐ(3)
    13. 登場人物の物語をつむぐ(4)
    14. 総括・ディスカッション
  • 現代文学理論を学び応用する|林みどり

    Course Objectives
    現代文学理論の初歩的な枠組みをマスターする。

    Course Contents
    文学理論のエッセンスを学び、自分たちのものとすることをつうじて、文学作品をテクストとして「読む」ことが何を意味するのかを思想的に考える。

    Schedule
    1. 導入部
    2. 記号と比喩
    3. 指摘言語とフォルマリズム
    4. 精神分析とテーマ批評
    5. 構造主義とコードモデル
    6. 物語の文法
    7. 物語の構造
    8. 認知と行為の物語論
    9. 相互テクスト性
    10. 受容のシステム理論
    11. 脱構築
    12. 新歴史主義と権力
    13. フェミニズムとジェンダー
    14. 全体総括
  • エッセイを読む。エッセイを書く。|平田俊子

    Course Objectives
    エッセイを読む一方で、実作と相互批評を通して文章力を養っていきます。

    Course Contents
    小説に比べると柔軟な文芸ジャンルであるエッセイ。
    古今の名エッセイを鑑賞する一方で、実作と相互批評によって書く力を養っていきます。

    Schedule
    1. 向田邦子
    2. 佐野洋子
    3. アンソロジー
    4. 皆さんの作品の批評
    5. 皆さんの作品の批評
    6. 皆さんの作品の批評
    7. 森茉莉
    8. 内田百間
    9. アンソロジー
    10. 皆さんの作品の批評
    11. 皆さんの作品の批評
    12. 皆さんの作品の批評
    13. 草野心平
    14. 高村光太郎
  • エッセイを読む。エッセイを書く。|平田俊子

    Course Objectives
    エッセイを読む一方で、実作と相互批評を通して文章力を養っていきます。

    Course Contents
    小説に比べると柔軟な文芸ジャンルであるエッセイ。
    春学期に引き続き、名エッセイを鑑賞する一方で、実作と相互批評によって書く力を養っていきます。

    Schedule
    1. 穂村弘
    2. 岸本佐知子
    3. アンソロジー
    4. 皆さんの作品の批評
    5. 皆さんの作品の批評
    6. 皆さんの作品の批評
    7. 正岡子規
    8. 夏目漱石
    9. アンソロジー
    10. 皆さんの作品の批評
    11. 皆さんの作品の批評
    12. 皆さんの作品の批評
    13. 井坂洋子
    14. アンソロジー
  • 文学作品の解読と朗読|青木純一

    Course Objectives
    文学作品の読解と朗読を通じて,普段私達が意識しない「表現としての言葉」の持つ特質を頭と体の両面から感得する。

    Course Contents
    なぜ読解だけでなく朗読も行なうのか,という疑問については,本学期の最後まで安易な結論を出さずに各自疑問のまま心に留めておいて欲しい。但し, 作品の解読を通じて自分の発声にどのような変化が生じうるのか,各自がパフォーマーとして意識するように。解読と朗読に使うテキストは基本的にこちらで準備するが,場合によっては学生から応募する。朗読に関しては,流暢な読みを求めるわけではない。むしろ,まず活字を声に出して読むことの違和感に注意を払ってもらいたい。なお,学期中に音楽家の河崎純氏に来てもらい,最終的に音楽を含めた朗読パフォーマンス作品を一つ完成させ,最終授業時に発表会を催す。

    Schedule
    1. ガイダンス及びイントロダクション
    2. 作品の解読と朗読(1)
    3. 作品の解読と朗読(2)
    4. 作品の解読と朗読(3)
    5. 作品の解読と朗読(4)
    6. 作品の解読と朗読(5)
    7. 作品の解読と朗読(6)
    8. 発表作品の稽古(1)
    9. 発表作品の稽古(2)
    10. 発表作品の稽古(3)
    11. 発表作品の稽古(4)
    12. 発表作品の稽古(5)
    13. 発表作品の稽古(6)
    14. 発表会
  • セクシュアリティと近代日本|福嶋亮大

    Course Objectives
    近代日本におけるセクシュアリティの表現史をたどりながら、純文学や大衆文化を読み解く視座を得る。ミシェル・フーコー等の理論的枠組みも随時導入する。

    Course Contents
    日本の文化表現において、セクシュアリティは長らくきわめて重要な位置を占めてきた。性をどう描くかは、しばしば作家たちの核心的な問題となった。本演習では、田山花袋、三島由紀夫、谷崎潤一郎、稲垣足穂、野坂昭如らの作品を素材として、日本近代文学の「性の歴史」を概観する。演習後半では、授業内容を踏まえたうえで、各自に作家論/作品論の発表をやってもらう。

    Schedule
    1. ガイダンス
    2. 発表者の報告&ディスカッション
    3. 発表者の報告&ディスカッション
    4. 発表者の報告&ディスカッション
    5. 発表者の報告&ディスカッション
    6. 発表者の報告&ディスカッション
    7. 発表者の報告&ディスカッション
    8. 発表者の報告&ディスカッション
    9. 発表者の報告&ディスカッション
    10. 各人の作家論/作品論&ディスカッション
    11. 各人の作家論/作品論&ディスカッション
    12. 各人の作家論/作品論&ディスカッション
    13. 各人の作家論/作品論&ディスカッション
    14. 各人の作家論/作品論&ディスカッション
  • 劇映画の面白さとは何か|井川耕一郎

    Course Objectives
    劇映画の面白さとは何かということを、作る側の立場に立って具体的に考察する。

    Course Contents
    劇映画の面白さを語るとき、私たちは批評家のまねをして「演出」「脚本」といった言葉をよく使う。けれども、それらの言葉は具体的に何を指しているのだろうか。 この授業では、誰もが分かったつもりになっている「演出」や「脚本」について再考するため、作る側の立場からシナリオを読み、シナリオと完成作品との違いから「演出」とは何かを探っていきたい。
    授業ではシナリオ分析を行うので、受講生は次の二つの作業を事前に行っておくこと。一つ目は、ドラマの構成を把握するために段落分けをすること。二つ目は、そのシナリオの出発点の発想をシナリオライターの立場に立って推測すること。
    分析だけでは物足りない、実際にシナリオを書いてみたい、映画を撮ってみたいというひとがいるようなら、きちんと対応したいと思う。シナリオの講評、短編映画製作の指導などを行う予定である。

    Schedule
    1. アンケート、来週までの宿題の提示
    2. 授業スケジュールの説明、シナリオ、プロットの書き方について
    3. 作品分析1
    プロットまたはシナリオの提出があった場合、講評は翌週に行います。
    (短編映画製作を希望するひとはこの日までに名乗り出ることが望ましいでしょう)
    4. 作品分析1
    5. 作品分析1
    6. 作品分析2
    7. 作品分析2
    8. 作品分析3
    9. 作品分析3
    10. 作品分析4
    11. 作品分析4
    12. 作品分析5
    13. 作品分析5
    14. 授業のまとめ

文学講義

  • 文明批評論 ハイデッガーの技術論の解読を通じて|青木純一

    Course Objectives
    ハイデッガーの技術論の解読を通じて,現代文明の根本動向としての技術の問題を哲学的立場から考える。

    Course Contents
    ハイデッガーの論文「技術への問い」は,技術という観点から現代文明の基礎を問題化した,20世紀西欧哲学の代表的な論考である。この講義では,この論文を解読する準備として,まず講演論文「伝承された言語と技術的な言語」を読み,その後「技術への問い」の読解を試みる。両論文の解読を通じて,なぜ技術について考えることが現代文明の根幹に関わるのか,という問題に接近していきたい。最後に,ハイデッガーの思考する技術の本質が政治的に現われた形態として,ハンナ・アーレントの語る「全体主義」を位置づける試みを行う。

    Schedule
    1. ガイダンス
    2. 「伝承された言語と技術的な言語」読解(1) 講義及び議論
    3. 「伝承された言語と技術的な言語」読解(2) 講義及び議論
    4. 「伝承された言語と技術的な言語」読解(3) 講義及び議論
    5. 「技術への問い」読解(1) 講義及び議論
    6. 「技術への問い」読解(2) 講義及び議論
    7. 「技術への問い」読解(3) 講義及び議論
    8. 「技術への問い」読解(4) 講義及び議論
    9. 「技術への問い」読解(5) 講義及び議論
    10. ファシズムの政治学的定義,およびファシズムと(ハンナ・アーレントの考える)「全体主義」との違い 講義及び議論
    11. 技術の本質という観点から見たアーレントの「全体主義」概念の特徴(1) 講義及び議論
    12. 技術の本質という観点から見たアーレントの「全体主義」概念の特徴(2) 講義及び議論
    13. 技術の本質という観点から見たアーレントの「全体主義」概念の特徴(3) 講義及び議論
    14. 最終試験
  • 文明批評論 日本のヒップホップとは何か|荏開津広

    Course Objectives
    日本のヒップホップとは何か?
    21世紀文化の様相を変えたヒップホップは日本にも定着し、幅広くポピュラー・カルチャー、街頭での政治的抗議から初等教育の場においてまで取り入れられている。ここでは、ヒップホップという装置がいかに日本で働いたか、日本のヒップホップがいかに新しい言語を獲得したかを探る。

    Course Contents
    グローバル文化対ローカル文化という図式を越えて、テキスト、映像、音源などを材料に「日本」の「ヒップホップ」とは何かを探り理解する。以下の授業計画は予告なしに変更有。

    Schedule
    1. 「日本の」ヒップホップとは何か?
    2. DJ、MC、グラフィティ、ブレイクダンス
    3. ラップの中身
    4. ブレイクビーツとDJ
    5. 日本にどのようにヒップホップが伝わったか?
    6. メディアとヒップホップ
    7. ポピュラー・カルチャー史のなかでーー原宿文化としてのヒップホップ
    8. リリック/サウンド解析 黒人性の解釈
    9. リリック/サウンド解析 リリック/ライム/フロウ/デリヴァリー
    10. リリック/サウンド解析 J-ポップとしてのヒップホップ 
    11. 日本のDJカルチャー (1)
    12. 日本のDJカルチャー (2)
    13. 日本のヒップホップのエクステリアーーファッションーー
    14. グローバルとローカル/「日本」の「ヒップホップ」
  • 文芸評論 小説の方法意識|陣野俊史

    Course Objectives
    日本に限らず、現在、書かれている小説を支えている方法意識をできるかぎり多く知ること。

    Course Contents
    世界中で書かれている小説には明らかにそれを支えている方法論がある。なかでも特に注目すべき方法についてまず説明し、その後、その方法を使った小説を提示、最終的には、その小説を映画化したものがあれば映画まで言及する。

    Schedule
    1. 最初に~小説はどのようにして書かれているか
    2. セクシャル・マイノリティについて(1) セジウィック以後
    3. セクシャル・マイノリティについて(2) ヘミングウェイと松浦理英子
    4. 不敬小説の系譜~いま、不敬小説はどのような形なのか 田中慎弥『燃える家』
    5. ポスト・コロニアリズムの小説(1) 色彩・地勢図・人種
    6. ポスト・コロニアリズムの小説(2) 目取真俊の小説を巡って
    7. 翻訳と翻訳語と多言語作家(1) 多和田葉子とピエール・ギヨタ
    8. 翻訳と翻訳語と多言語作家(2) 小野正嗣とマリー・ンディアイ
    9. 小説にとって方言とは何か(1) 方言を駆使した小説 吉田修一と古川日出男
    10. 小説にとって方言とは何か(2) 保坂和志の小説論
    11. 「在日」小説の系譜 
    12. 1990年代論 中上健次のパースペクティヴを共有する
    13. 「戦争」を題材にした小説たち
    14. 精神分析と小説 まとめに代えて
  • 文芸評論|片上平二郎

    Course Objectives
    「文学」の現在を考えるためのさまざまな視点を提示すること。

    Course Contents
    「文学」はいまだ目の前でどんどんと生み出され続けているものである。そのような見方をするこの講義では、評価が確として固定したものとして「文学」を考えるのではなく、「現在進行形」の絶えず変動するものとして「文学」をとらえていく。そこでこの授業では「時評」的に現在の文芸空間を語っていくことをしたい。そして、このような「現在進行形」の「文学」は、「映画」や「芸術」、「音楽」といった同時代の他の表現形式と共振することもあると考えるため、時にそのような他ジャンルに目配せをしながら講義を進めていきたいと考えている。

    Schedule
    1. イントロダクション:現在進行形のものとして文芸を考えること
    2. 文芸空間の現在
    3. 時評
    4. 形式と内容という区分
    5. 時評
    6. 社会問題と文学表現の微妙な関係
    7. 時評
    8. 他表現ジャンルと文学の重なり合い
    9. 時評
    10. 「純文学」と「エンタメ小説」
    11. 時評
    12. 「文学賞」とはどのようなものか
    13. 「芥川賞」を考える
    14. まとめ:現在の文芸空間
  • 文化翻訳論 ラテンアメリカ世界とヨーロッパ世界の接触領域|林みどり

    Course Objectives
    ラテンアメリカ世界とヨーロッパ世界の接触領域を考える。

    Course Contents
    ラテンアメリカ世界とヨーロッパ世界の接触をつうじて、いかなる知の植民地主義が構築されていったかを考えていく。また、独立以後、そうした知の植民地主義がいかなるしかたで(ポストコロニアル的に)ラテンアメリカ世界のナショナリスティックな言説を構造化していったかを見ていく。

    Schedule
    1. 全体説明、「外」を考えるとは何か
    2. わたしたちの中の「オリエンタリズム」
    3. 知の植民地主義(1)
    4. 知の植民地主義(2)
    5. 知の植民地主義(3)
    6. 知の植民地主義(4)
    7. 知の植民地主義(5)
    8. 知の植民地主義(6)
    9. 知の植民地主義(7)
    10. ナショナリズムと知の植民地主義(1)
    11. ナショナリズムと知の植民地主義(2)
    12. ナショナリズムと知の植民地主義(3)
    13. ナショナリズムと知の植民地主義(4)
    14. 最終テスト
  • 文化翻訳論 アメリカにおける黒人・ラティーノ・カリブ系の文化|三吉美加

    Course Objectives
    米国における黒人・ラティーノ・カリブ系について、彼/女らの文化表象と歴史的背景をみながら、さまざまな視点から考察する。

    Course Contents
    本授業では、米国のアフリカ系アメリカ人、ラティーノのコミュニティを検討し、彼らの文化的表現について人種、エスニシティ、ジェンダー、セクシャリティなどの視点から多角的に考察していく。コミュニティの声を反映した文化表象(音楽、ダンス、アート、ファッションなど)を細かく分析していく。

    Schedule
    1. 米国とカリブ海社会の概要 1
    2. 米国とカリブ海社会の概要 2
    3. 生活経験とリズム、ことば、ポエトリー
    4. アフリカ系アメリカ人のコミュニティ:黒人らしさとは?
    5. JAZZからSoul Musicまで 1
    6. JAZZからSoul Musicまで 2
    7. メキシコ系コミュニティ1
    8. メキシコ系コミュニティ2
    9. プエルトリコ系コミュニティ
    10. ニューヨーク市のプエルトリコ系とドミニカ系
    11. マイアミのキューバ系
    12. ニューヨークのドミニカ系コミュニティ
    13. ヒップホップ
    14. まとめ
  • マンガ/アニメ表現論 大衆文化(サブカルチャー)への理論的視座|福嶋亮大

    Course Objectives
    日本のサブカルチャーやネットカルチャーに関わる諸現象や具体的作品を通じて、現代社会を了解する枠組みを得ること。

    Course Contents
    本講義のタイトルはマンガ・アニメ表現論となっているが、授業ではたんに作品を表層的に紹介するのではなく、むしろその表現を支えている社会的・時代的前提を重視したい。大衆文化(サブカルチャー)を理論的かつ歴史的に捉えるための視座をお伝えしていく。授業中に小レポートを課すこともあり得るので、サブカルチャーだからといって甘く考えている学生の受講はすすめられない。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 大衆文化論の視座1
    3. 大衆文化論の視座2
    4. マンガ表現の歴史1
    5. マンガ表現の歴史2
    6. アニメ作家たち1
    7. アニメ作家たち2
    8. アニメ作家たち3
    9. アーキテクチャの時代1
    10. アーキテクチャの時代2
    11. サブカルチャーと実存1
    12. サブカルチャーと実存2
    13. サブカルチャーと実存3
    14. まとめ
  • マンガ/アニメ表現論 日本アニメの歴史的な展開|大徳哲雄

    Course Objectives
    大衆的なエンターテインメントとして、ここ半世紀、大きな発展と深化をとげてきた日本製アニメーションの歴史をたどりつつ、そのアクチュアリティの内実を詳しく検討する。

    Course Contents
    実は日本アニメーションの最大の特徴は、ファンタジックな世界観を中心にした欧米のアニメとは違い、その広くて深い社会的な現実性にあるといえる。本講義では、戦後日本で創られたアニメーション作品を歴史的に鑑賞しながら、その中に描かれたテーマについて考察する。

    Schedule
    1. 1)アニメの発生—アニメーションと現実
    『鉄腕アトム』(手塚治虫)
    2. 『太陽の王子 ホルスの大冒険』(演出・高畑勲)
    3. 2)アニメに描かれた戦争 『宇宙戦艦ヤマト』(総指揮・西崎義展)
    4. 『機動戦士ガンダム』(監督・富野由悠季)
    5. 『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』(監督・富野由悠季)
    6. 『装甲騎兵ボトムズ』(監督・高橋良輔)
    7. 『攻殻機動隊/ STAND ALONE COMPLEX』(監督・神山健治)
    8. 3) 宮崎駿監督の諸作品 『風の谷のナウシカ』
    9. 『となりのトトロ』
    10. 『もののけ姫』
    11. 4)アニメーション化された宮澤賢治の諸作品 『セロ弾きのゴーシュ』(監督・高畑勲)
    12. 『グスコーブトリの伝記』(監督・杉井ギサブロー)
    13. 『銀河鉄道の夜』(監督・杉井ギサブロー)
    14. 5)描かれた少年・少女の内面 『新世紀エヴァンゲリオン』
  • 小説創作論 恋愛小説の作法|千葉一幹

    Course Objectives
    ヨーロッパおよび日本の恋愛小説の諸相について学びます。
    文学作品の読み方、映像作品の見方を習得できます。恋愛小説の作法が分かります。

    Course Contents
    恋はするもの、語るものではない、ましてや、恋愛について考察するなんて?と思ってはいませんか?
    でも、恋愛は、日本人の多くが洋服を着て靴をはくようになったのと同様に、明治維新以降(1868年)に始まったものかもしれないのです。つまり、恋愛もまた、明治以降の日本人が西洋の科学や美術、音楽そして文学を学んだように、西洋から学んだものだとしたら、どうでしょう。
    ほんまかいな、と思う人こそ、この講義をとって、恋愛(小説)の諸相から、西洋と近代日本における恋愛の在り方について学んでください。今年度は、特に不倫に焦点をあてて、恋愛について考察していき、恋愛小説の作法について考察します。
    言うまでもありませんが、この講義を受講しても、恋愛上手にはなりません。

    Schedule
    1. ガイダンス 恋愛について
    2. 恋と道徳
    3. 禁忌と侵犯『ニューシネマパラダイス』1
    4. 禁忌と侵犯『ニューシネマパラダイス』2
    5. 禁忌と侵犯『ニューシネマパラダイス』3
    6. 禁忌と侵犯『ニューシネマパラダイス』4
    7. 夏目漱石『それから』について1
    8. 夏目漱石『それから』について2
    9. 夏目漱石『それから』について3
    10. 夏目漱石『それから』について4
    11. 唯一性と恋『博士の愛した数式』1
    12. 唯一性と恋『博士の愛した数式』2
    13. 唯一性と恋『博士の愛した数式』3
    14. 唯一性と恋『博士の愛した数式』4
  • 詩創作論|平田俊子

    Course Objectives
    詩に親しみ、面白さを味わいながら、詩を読む力、書く力を養う。詩とは何か考える。

    Course Contents
    古今の詩を広く取り上げて音読・観賞・理解していきます。また、皆さんの書いた詩を相互に批評します。詩に関係した音源を楽しみます。

    Schedule
    1. 詩の歴史(「新体詩抄」「海潮音」など)
    2. 詩の歴史(「月下の一群」など)
    3. 草野心平、高村光太郎など
    4. 山之口貘、林芙美子など
    5. 辻征夫、粕谷栄市など
    6. 詩をどう書くか
    7. 皆さんの作品の批評
    8. 皆さんの作品の批評
    9. 尾形亀之助など
    10. 金子光晴、茨木のり子など
    11. (シークレット)
    12. 詩の最前線
    13. 皆さんの作品の批評
    14. 皆さんの作品の批評・まとめ
  • 詩創作論 「詩」を通して世界と向き合う|蜂飼耳

    Course Objectives
    詩・詩論の読解と理解を通して各自の言語観を深める。詩の実作もおこない、言葉による表現について考える。

    Course Contents
    明治期から現在に至る現代詩史をふまえながら、詩作品を読み、日本語の詩の可能性に迫る。実作・作品提出とその講評もおこなう。

    Schedule
    1. はじめに(ガイダンスなど)。
    2. 明治期の詩、『新体詩抄』とその周辺。島崎藤村『若菜集』、川路柳虹「塵塚」など。
    3. 三木露風、北原白秋、石川啄木など。
    4. 萩原朔太郎『月に吠える』他、『詩の原理』など。詩と散文、韻文と散文の問題。
    5. 西脇順三郎『Ambarvalia』と『あむばるわりあ』、『超現実主義詩論』など。 【作品提出=あらかじめ詩を書いてきて授業の際に提出するという課題】
    6. 【提出された課題の作品に関する講評】
    7. 宮沢賢治『春と修羅』、尾形亀之助『障子のある家』など。
    8. 金子光晴『現代詩の鑑賞』など。
    9. 戦後詩、「荒地」とその周辺。鮎川信夫、田村隆一など。
    10. 左川ちか、石垣りん、井坂洋子、伊藤比美など。
    11. 石原吉郎『サンチョ・パンサの帰郷』『水準原点』「日常への強制」など。 谷川俊太郎、大岡信など。
    12. 現在の詩について1
    13. 現在の詩について2
    14. まとめ。【レポート提出=学期末のレポートを授業の際に提出する】
  • ジェンダー論 生活の細部に宿るジェンダーを考える|虎井まさ衛

    Course Objectives
    社会的・文化的「性」であるジェンダーが生活の細部に宿るという気付きを始点とし、性の多様性、人間の多様性について考えを拡げる機会を提供する。

    Course Contents
    講師は実際に女から男に性転換し、戸籍上も男になった者で、肉体だけではなくジェンダーそのものも移行する体験をした。女であった時と男になった時、社会の眼はどう変わったか。女の世界と男の世界はどう違い、どう同じなのか。毎回が性別についての希有な体験授業であるような講義にしていきたい。

    Schedule
    1. 多様な性ついて 
    2. 性別の習得について 
    3. 性別違和感について 
    4. 性の変更について 
    5. 社会がつくる性について 
    6. 宗教と性的少数者について
    7. DVについて/前半の補足
    8. 法的性別について 
    9. 性別変更特例法について 
    10. 特例法要件から外れる当事者について
    11. 性同一性障害の現状について 
    12. ドキュメンタリー作品の解説と視聴(1)
    13. ドキュメンタリー作品の視聴(2)
    14. 今後の課題と展望について
  • 文芸編集論|郷雅之

    Course Objectives
    1980年代初頭、日本映画の世界に彗星のごとく現われ、以後二十数年にわたり驚くべき映像的達成を刻む傑作群を世に送り続けた天才監督・相米慎二(1948~2001)。映像・音・物語――それぞれにおいて徹底されたラディカルな〈編集〉という方法を通して、「映画とは何か」を根源的に観るものすべてに問い直す、彼の独創に満ちた全13本の映画作品を緻密に検討しながら、今、ますますその創造的な意味を増しつつある「映画監督 相米慎二」の世界を再発見していく。

    Course Contents
    「映画がなぜ映画でなければいけないか」を根源から問い続け、13本の比類ない長篇映画を残して、53歳の若さで世を去った映画監督・相米慎二。彼のトレードマークとも言われる「長回し」に象徴される、その独自の映像・音・物語への〈編集〉的アプローチは、今なお世界=映画の未来に、汲み尽くせぬほどの創造的な示唆を与えるものである。伝説的なデビュー2作『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』から、作家的成熟を示した『夏の庭』『風花』に至るまで、マンガ、ミステリ、純文学等からの「原作」としての物語から、豊かでオリジナルな、驚くべき映像に〈転換〉する、他の追随を許さないその刺激に満ちた方法論も含め、相米作品の尽きない魅力と現在的意味を、実際の映像に即した<細部>の分析を通して明らかにしていく。

    Schedule
    1. 相米慎二、<映像・音・物語>の編集――はじめに
    2. 『翔んだカップル』
    3. 『セーラー服と機関銃』
    4. 『ションベン・ライダー』
    5. 『魚影の群れ』
    6. 『台風クラブ』と『ラブホテル』
    7. 『雪の断章 情熱』
    8. 『光る女』
    9. 『東京上空いらっしゃいませ』
    10. 『お引越し』
    11. 『夏の庭 The Friends』
    12. 『あ、春』
    13. 『風花』
    14. 映画監督 相米慎二――まとめ
  • 演劇|高萩宏

    Course Objectives
    戦後の新劇の興隆に始まり、劇団四季の浅利慶太、唐十郎らのアングラ演劇、蜷川幸雄、つかこうへい、野田秀樹、そして、マームとジプシーの藤田貴大まで、日本の現代演劇の創造者たちが、自分たちの世界をどう表現したかを考察する。それと平行して、自分の身体だけを使って表現することが出来る、または表現できてしまう「演劇芸術」の楽しみも味わってもらう。

    Course Contents
    戦後の日本の現代演劇が社会をどう描いて来たかをみていく。新劇、アングラ演劇、小劇場演劇、静かな演劇と時代を代表する演劇人の作品をとりあげ、台本と映像だけでなく本人が書いた自らの方法論などを参考にみていく。簡単なシアターゲームを体験してもらう。

    Schedule
    1. 演劇芸術の魅力 演劇は楽しい!
    2. 日本の戦後演劇の流れ リアリズムからフィジカルシアターへ
    3. 新劇の興隆 テレビのない社会の娯楽
    4. 新劇を乗り越えて 浅利慶太の演劇論
    5. アングラ演劇事始め 天井桟敷と寺山修司
    6. 旅する演劇 紅テントの唐十郎
    7. 蜷川幸雄の初心と商業演劇
    8. 笑いのある演劇 つかこうへいの世界
    9. 疾走する演劇 野田秀樹の夢の遊眠社
    10. 残酷な演劇 ケラリーノサンドロビッチ、松尾スズキ
    11. アゴラ劇場と静かな演劇 平田オリザ
    12. 世界の演劇 国際共同制作について
    13. マームとジプシー 藤田貴大の新しさ
    14. 世界の演劇フェスティバル フェスティバル/トーキョー
  • 世界文学論|渡部直己

    Course Objectives
    世界文学の名作を通して、小説技術の要所を解説することによって、受講者各自の、「文学力」を高める。

    Course Contents
    世界文学の何人かの作家(E・A・ポー、ゴーゴリ、フローベール、カフカ等)の名作を基に、そこに用いられている小説技術を解説する。適宜、日本小説も参照し、講義全体を通じて、文学作品のハイレヴェルな読み方(ある場合は書き方)を教示する。

    Schedule
    1. 導入1:小説の読み方について
    2. 導入2:テクストに固有の現実
    3. E・A・ポーにおける一人称の構造 「黒猫」「ベレニス」「ウィリアム・ウィルソン」
    4. 同上
    5. 現代日本小説における「移人称小説」の流行
    6. ゴーゴリ『外套』における「近接の原理」
    7. 同上
    8. 小説における隠喩と換喩
    9. カフカ『審判』における「心内語」および外面描写
    10. 同上
    11. 同上
    12. フローベール『ボヴァリー夫人』における焦点化技法
    13. 同上
    14. まとめ
  • 世界文学論|阿部賢一

    Course Objectives
    プラハの文学を中心に、文学の枠組みについて、多面的に検討する。

    Course Contents
    チェコ系、ドイツ系、ユダヤ系など、多様なバックグラウンドを有する作家を数多く輩出したプラハ。「マイナー文学」、「国民文学」、中位のレベルとしての「中欧文学」、あるいは「世界文学」といった複数の視点を設定することで浮かび上がる問題系を考察する。文学テクストのみならず、適宜、絵画・写真・映画などの造形芸術にも触れていく。

    Schedule
    1. イントロダクション、文学の語り口、複数の文学史
    2. リルケ―ーメトロポリタンの文学
    3. フランツ・カフカ――マイナー文学1
    4. フランツ・カフカ――マイナー文学2
    5. ヤロスラフ・ハシェク、韜晦の語り
    6. カレル・チャペックとSF
    7. シュルレアリスム
    8. ホロコーストの表象
    9. プロパガンダと文学
    10. ボフミル・フラバル、「居酒屋」というトポス
    11. ミラン・クンデラと小説
    12. ミラン・クンデラと中欧
    13. 幻想文学の系譜1 レオ・ペルッツ
    14. 幻想文学の系譜2 ミハル・アイヴァス

哲学講義

  • 西洋哲学 哲学的解釈学の思考方法|齋藤元紀

    Course Objectives
    この授業のねらいは、ハイデガーの『芸術作品の根源』を読み解くことにより、その影響下で現代哲学の有力な一潮流を形成したガダマーの「哲学的解釈学」の思考方法を学ぶとともに、芸術についての哲学的思考力を身につけることにあります。

    Course Contents
    ハイデガーの『芸術作品の根源』は、芸術についてのその独自の存在論的解釈によって、それまでの美学・芸術学のみならず、ガダマーの哲学的解釈学の成立にも大きな影響を与えました。この授業では、ハイデガーの『芸術作品の根源』を読み解きながら、ガダマーの「哲学的解釈学」の思考法のエッセンスを学び、また芸術作品についてみずから哲学的に思考する力を身につけることを目指します。必要に応じて映像資料も織り交ぜます。受講生のみなさんと議論を交わしつつ授業を進めますので、積極的な参加を期待します。

    Schedule
    1. イントロダクション①授業の進め方・芸術と哲学の関係
    2. イントロダクション②近代美学の系譜
    3. イントロダクション③ハイデガーとガダマーにおける近代美学批判
    4. ハイデガー『芸術作品の根源』読解①
    5. ハイデガー『芸術作品の根源』読解②
    6. ハイデガー『芸術作品の根源』読解③
    7. ハイデガー『芸術作品の根源』読解④
    8. ハイデガー『芸術作品の根源』読解⑤
    9. ガダマーにおける芸術経験の存在論的意味①遊戯をめぐって
    10. ガダマーにおける芸術経験の存在論的意味②美的なものの時間性をめぐって
    11. ガダマーにおける芸術経験の存在論的意味③画像をめぐって
    12. ガダマーにおける芸術経験の存在論的意味④文学をめぐって
    13. ガダマーにおける芸術経験の存在論的意味⑤美学の解釈学への統合
    14. 総まとめ
  • 東洋哲学 東洋倫理思想の可能性と限界|林文孝

    Course Objectives
    東洋哲学は、西洋とは異なるどのような問いに導かれていたのか、そこにどのような新たな可能性を読み取れるのか。こうした点を理解し、また自力で考察する視座を得ること。

    Course Contents
    20世紀初頭に中国人の手で作られた倫理教科書、具体的には劉師培『倫理教科書』を読む。この時代、日本を主な経由地として西洋哲学・倫理学の枠組みが紹介され、それを媒介に伝統思想への批判的再評価が進んだ。当時の教科書として代表的な劉師培の著書を紹介しつつ、東洋倫理思想の可能性と限界について再考していく。今期は家族倫理と社会倫理を論じた第二冊36課を対象とし、1回あたり約3課ずつの内容を紹介しながら検討する。

    Schedule
    1. 導入
    2. 20世紀初頭中国における倫理学の状況、劉師培について、『倫理教科書』第一冊概要
    3. 家族倫理についての導入:家族倫理の起源、家族倫理のメリット・デメリット (以下、劉師培の講義タイトルにもとづく)
    4. 父子関係の倫理(劉の記述は母子関係も含む)
    5. 兄弟関係の倫理
    6. 夫婦関係の倫理
    7. 宗族・姻戚に対する倫理
    8. 奴僕に対する倫理、家族倫理の部の結論
    9. 社会倫理についての導入:公私の区別、中国の社会倫理が発達していない原因、社会倫理の起原および範囲
    10. 仁愛、正義、和睦(1)
    11. 仁愛、正義、和睦(2)
    12. 義侠、礼の遵守、友人の選択
    13. 服従、誠信、身を潔白にすること
    14. 教師・友人に対する倫理、地域社会に対する倫理、社会倫理の部の結論
  • 芸術論|山本聡美

    Course Objectives
    高校までに学習した日本史の知識を再確認し、まずは各時代の文化を特徴づけた政治・経済・宗教的背景を理解して欲しい。その上で、それぞれの時代を代表する美術作品や作家についての知識を蓄積し、日本美術史の流れを理解することを目指す。

    Course Contents
    古代から現代まで、日本美術史を通史的に講じる。時代背景の解説にも時間を割きつつ、各時代を代表する美術作品や作家について、画像を用いて講義する。なお、テキストとして山下裕二・髙岸輝監修『日本美術史』(美術出版社、2014年)を使用する。

    Schedule
    1. 岡本太郎の縄文土器論(第1章:日本美術の原点)
    2. 飛鳥・奈良時代(第2章:古代国家の成立と造形)
    3. 平安時代①(第3章:請来から深化へ)
    4. 平安時代②(第3章:請来から深化へ)
    5. 鎌倉・南北朝時代(第4章:王朝美術の継承と変革)
    6. 室町時代①(第5章:京都の再生)
    7. 室町時代②(第5章:京都の再生)
    8. 桃山時代(第6章:復興期の造形)
    9. 江戸時代①(第7章:熟成と開花)
    10. 江戸時代②(第7章:熟成と開花)
    11. 明治時代(第8章:揺らぐ近代)
    12. 大正時代・戦前(第9章:モダニズムと戦争の美術)
    13. 戦後・現代(第10章:自由の氾濫)
    14. 最終テスト、最終レポート提出
  • 現代思想の諸問題 鈴木大拙と「禅」|大熊玄

    Course Objectives
    世界にZEN(禅)と日本文化を伝え広めた鈴木大拙(D. T. Suzuki, 1970-1965)の言葉をもとに、いわゆる「伝統的」な日本の思想が現代において実効性を持ちえるのかを考える。

    Course Contents
    日本近世以降の支配的な思想のひとつであった「禅」は、現代日本にも深い影響を与えながら、近代以降の欧米文化・文明の流入により表面的には忘れられつつある。しかしその一方で、その欧米での評価の高まりにより逆に再評価を受けてもいる。この授業は、近現代の日本を代表する思想家であり自ら禅者であった鈴木大拙の言葉を参考に、学生が単に知識を増やすのではなく、自ら考えてアウトプットする日本思想入門となる。
    各授業は毎回、前半・後半に分かれる。前半は、学生からのコメントメールの紹介・解説・意見する「擬似ワークショップ」形式の授業。後半は、以下の講義内容となる。

    Schedule
    1. ガイダンス
    2. 自由ということ
    3. 自然と人間
    4. 詩と俳句
    5. 機械と人間
    6. 分けること・分けないこと
    7. 無心ということ
    8. 日常生活が大事
    9. 生きた全人格
    10. 言葉と体験
    11. 悟るということ
    12. 禅と何か
    13. 世界人としての日本人
    14. まとめ
  • 現代思想の諸問題|片上平二郎

    Course Objectives
    「人間」という概念に対する諸考察を現代思想は行ってきたが、この授業では、思想の中での「人間以外のもの」の語られ方に着目しながら、その意味について考えていく。

    Course Contents
    わたしたちはしばしば、「人間」という概念を中心にして世界を考えてしまう。それは無反省な「人間中心主義」を意味することになるとともに、無条件に、自分たちを「同じような人間」という一般化された観念でとらえてしまう危うさを持つともいえる。この講義の中では、思想の中に登場する「動物」たち、もしくは、さらに「人間」でも「動物」でもないものたちに関する語り口を追っていきたいと思う。それは「人間以外」のものに関する思想を考えていくと同時に、「人間」なるものを再考していくことにもなるはずだ。

    Schedule
    1. イントロダクション:人間嫌いの哲学
    2. 昆虫
    3. 豚
    4. 狼
    5. 犬
    6. 鳥
    7. 猫
    8. インターミッション:さまざまな人間たち
    9. 人形
    10. 機械
    11. 電子
    12. 幽霊
    13. 植物/石
    14. まとめ:ふたたび人間
  • 死生論 日本の伝統的な死生観|大久保紀子

    Course Objectives
    日本の伝統的な死生観を知ることによって,生と死の問題についてより広い視野から多面的に考えていくことができるようになることを目標とする。

    Course Contents
    日本では生と死,あるいは生者と死者が截然とわけられることはなく,互いに作用しあうものと考えられてきた。例えば,生は擬死を経ることによって刷新され,充実したものとなるとされ,また,死者は生者のはたらきかけによって新しい境地に至ることができると考えられてきた。本講義では,最初に神道,国学の文献によって生と死がどのようにとらえられているかを把握し,次に「擬死再生」,「祖先祭祀」について考察することによって生と死の位相を明らかにする。

    Schedule
    1. 序 1「生」という言葉について
    2.   2「死」について
       3「伝統的」ということの意味
    3. 本論
     一 神道,及び国学にみる死生観
     1『古事記』,日本書紀』の死生観
      (1)神道について
        ・神の定義 ・神道の定義
    4. ・神道の根底にある観念
    5. (2)『古事記』,『日本書紀』にみる死生観
        ・黄泉がえり ・天の岩屋戸
    6. ・三重の采女 ・気涸れ
    7. 2平田篤胤の死生観
     予備的知識 ・国学について
           ・人が神となるということについて
    8. (1)人が死後神となるということの意味
        ・神となる条件
        ・神のはたらき
    9. (2)幽冥界のありさま
     (3)人の在るべき姿
    10. 二 生と死の位相
     1「擬死再生」
      (1)成人儀礼
    11. (2)羽黒山秋の峰入り 
    12. 2死で終わるのではない
      (1)他界
        ・三つの他界観 ・大祓 ・この世と他界との接点
    13. (2)死者と生者の相互的はたらきかけ
      ・『万葉集』にみる死者と生者の相互的はたらきかけ
      ・祖先祭祀
    14. ・死者との再会―モリ供養

哲学概論

  • 主体性について考える|本郷朝香

    Course Objectives
    伝統的に、人間の精神や主体といったものがどのように考えられてきたのか、またニーチェがそれをどのように刷新しようとしているのかを知る。

    Course Contents
    ニーチェの『善悪の彼岸』の12節を手がかりとしつつ、自由とは何か、主体とは何かについて考察してゆく。

    Schedule
    1. ガイダンス
    2. 『善悪』12節の紹介
    3. 感覚に従うこと、もしくは人間中心主義
    4. 原子論
    5. ゼノンのパラドックス
    6. 質点理論
    7. 霊魂原子論――擬人化された原子論
    8. 自己分解する霊魂――擬人化された質点理論
    9. 強者と弱者の主体概念①
    10. 強者と弱者の主体概念②
    11. 悲劇の主人公
    12. ギリシア悲劇の構成
    13. 世界と自己の関係
    14. まとめ
  • 中国思想を通史で学ぶ|林文孝

    Course Objectives
    中国思想における世界観を通時的視点に立って学ぶ。中国思想の歴史的展開が示す多様性を理解し、哲学的思考の可能性を広げる。

    Course Contents
    中国思想の世界観を概観するテキストを用い、その内容を解説するとともに、引用資料や補足資料をめぐって講義内でも考察を加える。第一章「天」、第二章「化」を主軸とし、第三章「時」については関連する話題を取り上げるときに適宜織り交ぜていく。

    Schedule
    1. イントロダクション
    2. 天(1):孔子・墨子・孟子
    3. 天(2):荘子・荀子
    4. 天(3):董仲舒・王充
    5. 天(4):唐代の天論・宋代の天論
    6. 天(5):明代の天論・清代の天論
    7. 天(6):近代の天・現代の天
    8. 化(1):生成変化する世界と『易』・乾坤と易簡
    9. 化(2):無為と『易』・天地と三となる
    10. 化(3):「天地の和」としての楽・風を移し俗を易える
    11. 化(4):生成変化する世界を別様に表現する・陰陽と道
    12. 化(5):日新と生生・日新と生生、そして鬼神
    13. 化(6):修己から治人へ・万物一体の仁
    14. 化(7):近代以降の新展開・『荘子』からの出発法・身体の操作的構築

現代倫理

  • 「暴力」について考える|佐藤香織

    Course Objectives
    本授業においては、「暴力」という問題を精査しながら、その問題の深さと倫理的意味を探求し、議論を組み立てていく力を身につけることを目指す。

    Course Contents
    暴力は避けるべきである、ということに多くの人が同意するにもかかわらず、現実には暴力が満ちあふれている。この事実とどのように立ち向かうべきなのか。本講義では、「力」という概念から出発して「暴力」に関する具体的な問題を扱いながら、問題に対する多角的な物の見方を獲得する過程を通じて、「暴力」という問いの深さを理解していく。 この授業を通して、単に「暴力」という一つの事柄について理解を深めるだけではなく、日常生活から出発しつつも常に新たな視点を獲得し忍耐強く問いと向き合っていく力をつけることができるだろう。授業では毎回プリントを配布する。哲学に関する予備知識は特に必要としないが、20世紀高校世界史を復習しておくのが望ましい。

    Schedule
    1. はじめに――「暴力」という概念について
    2. 人間性と暴力
    3. 社会的な秩序と暴力——暴力の正当化について
    4. 抑圧と暴力——20世紀初期ヨーロッパの思考から
    5. 抑圧からの「自由」
    6. 革命と暴力の関係について考える
    7. 暴力と「野蛮」なものの排除の間の矛盾
    8. 抵抗のあり方について考える
    9. 権力と暴力の関係について考える
    10. 監視と権力
    11. 「人道に反する罪」について
    12. 「赦し得ないもの」について
    13. 「和解」と「赦し」
    14. 「暴力」と歴史の問題
 



専任教員

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大熊玄 

インド哲学、仏教思想、日本哲学。


主な研究テーマ/主な関心

西田幾多郎の哲学。鈴木大拙の禅。人間・自然・神が関わりあう「場所」。


近年の講義・演習テーマ例

  • 自然学の方法―大拙・西田・九鬼・和辻・今西・唐木―(演習)
  • 社会的人間存在論―和辻哲郎『人間の学としての倫理学』を読む(演習)
  • ローカリズム原論―映画に見るローカリズム(演習)
  • 場の人間学―西田幾多郎『善の研究』を読む(演習)

経歴・業績

1972年千葉生まれ。金沢大学大学院博士後期課程(比較思想)満期退学。インド・プネー大学大学院国費留学。金沢大学非常勤講師、石川県西田幾多郎記念哲学館専門員・学芸課長を経て、現在、同館副館長。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科准教授。著書『鈴木大拙の言葉 世界人としての日本人』(朝文社)、『鈴木大拙/大拙の言葉』(金沢市国際文化課)、共著『鈴木大拙と日本文化』(朝文社)、編著書『西田幾多郎の世界』(石川県西田幾多郎記念哲学館)。

小野正嗣 

創作論、批評、現代フランス語圏文学、比較文学


MESSAGE

我々には何かを「表現したい」という欲望があるようです。音楽や絵画や映像やダンスなど、その手段はさまざまありますが、とりわけ「ことば」によって、自分のなかに湧き上がってくるものに「かたち」を与えたいと思っている人も多いはずです。そういうみなさんといっしょに、みずからが「創造する=書く」という視点から、「ことば」による作品について考察します。「書く」ことと「読む」ことは不可分の営みですから、小説や詩や批評など、世界のさまざまな文学的作品を、どしどし、そしてていねいに読んでいきましょう。


主な研究テーマ/主な関心

ポストコロニアル研究の観点から、フランス語圏地域(カリブ海やアフリカ)の文学と文化を研究。同時に、創作(小説、批評、エッセイ)の実践も行なっている。


近年の講義・演習テーマ例

  • アフリカ小説を読む〜アフリカはどのように表象されてきたか(入門演習)
  • シモーヌ・ヴェイユを読む(演習)
  • 文学と証言 虐殺や災厄を文学はどう描いてきたか(演習)
  • 文芸評論 文芸批評の基礎を学ぶ(文学講義)

経歴・業績

1970年大分県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。パリ第8大学文学博士。明治学院大学文学部フランス文学科准教授を経て現職。著書に『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日文庫、第15回三島由紀夫賞)、『マイクロバス』(新潮社)、『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、『夜よりも大きい』(リトルモア)、『ヒューマティーズ 文学』(岩波書店)、『獅子渡り鼻』(講談社)、『九年前の祈り』(講談社)、訳書にV.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、M.C.ヌスバウム『経済成長がすべてか?――デモクラシーが人文学を必要とする理由』(小沢自然との共訳、新潮社)、E.グリッサン『多様なるものの詩学序説』(以文社)、M.ンディアイ『ロジー・カルプ』(早川書房)など。2013年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2015年、「九年前の祈り」で第152回芥川龍之介賞を受賞。

菅野聡美 

日本政治思想史、政治文化論


MESSAGE

大学で教えるにあたって、一生錆びない知力を身につけてほしいと願っています。それは人生を切り拓く最良の武器となるはずです。文芸や思想は、美術や音楽などあらゆる表現ともつながっています。マンガやファッションなど、一見学問の対象にならないと思われる素材も、料理の仕方次第で十分にアカデミックな研究となります。マニアックな趣味を持つ君、知的好奇心旺盛なあなた、一緒にスリリングな知的体験をしましょう。


主な研究テーマ/主な関心

専門は日本政治思想史、政治文化論、メディア論、文芸批評。これまで学術研究の対象としてまともに取り上げられることの少なかった近代の恋愛論、性愛学、「変態」概念の変遷など、周縁的なもの、マイナーなものに強い関心を持って研究を行っている。


近年の講義・演習テーマ例

  • 多様な文献を読んで考える(入門演習)
  • 美術と日本の近現代(演習)
  • 流行・迷信から読み解く日本近代(演習)

経歴・業績

1963年、神奈川県生まれ。1991年、慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。放送大学講師、琉球大学法文学部教授などを経て現職。著書に『消費される恋愛論 大正知識人と性』(青弓社)、『〈変態〉の時代』(講談社)、共著に『「天皇」から「民主主義」まで――政治概念の歴史的展開 第9巻』(晃洋書房)など。

佐々木一也 

哲学(西洋思想)、
現代思想論:ハイデガー及び解釈学の文明批判論


MESSAGE

文芸・思想専修では「読んで」「考えて」「生きて」「表現する」をモットーに、現代文明を生き抜くためのしっかりとした知力を育てます。その中で「西洋思想」の私が担当するのは主に「読む」「考える」力の育成です。一見難しい哲学の概念は、生活を客観的かつ反省的に見つめるために不可欠な道具で、慣れれば使いこなせるようになります。その道具を使ってこそ生活経験の次元から本質の次元へと自分の思考を深めることができます。具体的な生活世界とそこでの感覚から出発して、自分の力でそれを踏み分け、自分の思想を創りましょう。私の授業はそのための手がかりと訓練の場を提供します。


主な研究テーマ/主な関心

解釈学的存在論。近代日本の生の事実を解釈学的に解明し、ハイデガー、ガダマー等の解釈学理論の有効性を検証するともに、京都学派の思索の再評価を行っている。


近年の講義・演習テーマ例

  • 古典的書物に親しむ(入門演習)
  • 哲学する力をつける(演習)
  • 物事の本質を考える練習(演習)

経歴・業績

東京大学人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得満期退学。立教大学一般教育部人文・社会科助教授を経て現職。著書に『大学を変える』(大学教育出版、共著)、『講座 近・現代ドイツ哲学Ⅲ』(理想社、共著)、『哲学の歴史10 危機の時代の哲学』(中央公論社、共著)、『現象学と解釈学』(世界書院、共著)、『現象学と倫理学』(慶応通信、共著)など、訳書に『ガダマーの世界』(G.ウォーンキー著、紀伊國屋書店)など。

林文孝 

中国近世(宋・明・清)哲学思想、歴史論


MESSAGE

私は中国思想の研究者で詩も小説も書きませんが、文芸・思想専修の一員になって以来、文芸と思想とのつながりを考えるようになりました。この専修で勉強する人には、単に表現したいことを表現するのでなく、表現する内容を吟味し洞察する力を身につけてほしい。異文化の思想との対話をとおして自己を相対化することもまた、その一助になるはずです。


主な研究テーマ/主な関心

朱子学や陽明学、明末清初の経世致用の学など、近世儒教思想を中心とする中国哲学が研究対象。政治・倫理・歴史といったテーマにかかわる中国哲学のテクスト群から、自己と他者の関係をめぐるクリティカルな考察を掘り起こし分析する。最近は文献学的資料整理も志している。今までだれも整理したことのない、必然的にマイナーな資料について、それが生み出されたときにもっていたはずの意味を再確認したい。


近年の講義・演習テーマ例

  • 中国古典詩から詩と思想を考える(演習)
  • 中国思想を通史で学ぶ(哲学概論)

経歴・業績

東京大学人文科学研究科中国哲学専攻博士課程単位取得満期退学。山口大学人文学部助教授を経て現職。著書に『「封建」・「郡県」再考-東アジア社会体制論の深層-』(思文閣出版、共著)、『比較史のアジア 所有・契約・市場・公正』(東京大学出版会、共著)、『哲学の木』(講談社、共著)など。

林みどり 

ラテンアメリカ思想文化、ポストコロニアル批評、文化論


MESSAGE

ふと気がつくと、本屋やDVDショップでいつも同じ棚の前に立っていたりしませんか? 新しい文学作品や映画にチャレンジしてみたくても、どれを選んでいいかわからない。日々、情報の怒濤に翻弄されるうちに、いったい自分は何を読みたいのか、どんな作品に触れたいのか、それ自体わからなくなっていたりしませんか? 情報や出版物の荒波を軽やかにサーフするための自分だけのオリジナルな指針を手に入れたい。文学賞や店先のポップに頼るのでない、独自の選択眼と分析力を身につけたい。もしそう願うなら、文芸・思想専修は、そんなあなたのための学びの場です。


主な研究テーマ/主な関心

さまざまな表象媒体をつうじて構成・解体・再構成される文化的・社会的イマジナリーの分析や、身体と言語表現を切り結ぶ多様な文化生産に興味があります。また、亡命、ツーリズム、難民、移民など、多様な越境経験のもとで生みだされる文学、映像、音楽、民族誌といったさまざまなテクストを読み解いていくことにも関心があります。


近年の講義・演習テーマ例

  • 近現代の様々な短編作品に触れる(入門演習)
  • 『ロビンソン・クルーソー』をポストコロニアル批評から読む(演習)
  • 文学テクストとは何か 文学批評理論を学ぶ(演習)
  • 『ペドロ・パラモ』(ラテンアメリカ現代文学の古典)を読む(演習)
  • 文化翻訳論 ラテンアメリカ世界とヨーロッパ世界の接触領域(文学講義)

経歴・業績

東京都生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。明治大学政治経済学部助教授を経て現職。著書に『接触と領有』(未來社)、『歴史を問う──歴史が書きかえられる時』第5巻(岩波書店、共著)、『ラテンアメリカの女性群像』(行路社、共著)、『アメリカの光と闇』(御茶ノ水書房、共著)、『芸術は何を超えていくのか』(東信堂、共著)、『津波の後の第一講』(岩波書店、共著)など。

福嶋亮大 

文芸評論、表象文化論、中国文学


MESSAGE

文化・芸術・思想との出会いは、ときに計算を超えた「事件」になり得ます。狭小なアイデンティティは一度投げ捨てて、事件の匂いを嗅ぎつけること。そのために大学を利用すること。「理論とは道具箱のようなものだ」という哲学者ドゥルーズの言葉をもじって言えば「大学とは道具箱のようなもの」です。大学に潜む道具類を使いつぶし、たとえ貧しくとも新鮮な風景に身をさらすべく、ともに学んでいきましょう。


主な研究テーマ/主な関心

近世からポストモダンに至る東アジアの社会的文脈を踏まえながら、日本文学の歴史を再考することが目下の研究テーマ。狭義の文芸批評にとどまらず、日中のサブカルチャーや演劇など幅広いジャンルで批評活動を展開中。


近年の講義・演習テーマ例

  • 批評と日本 批評家たちの日本論(入門演習)
  • ポストモダン日本の批評を読む(演習)
  • 映像と批評 90年代以降の社会・映像・批評(演習)
  • マンガ/アニメ表現論 大衆文化(サブカルチャー)への理論的視座

経歴・業績

1981年京都市生まれ。文芸評論家、中国文学者。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学、京都造形芸術大学で非常勤講師を経て現職。著書に『神話が考える――ネットワーク社会の文化論』(青土社)、『復興文化論――日本的創造の系譜』(青土社)。2014年、『復興文化論』で第36回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。



兼任教員

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青木純一 

近現代日本文学批評、近代西欧哲学


略歴・業績

早稲田大学文学研究科哲学専攻博士課程修了。廈門大学外文学院日本語言文系助理教授を経て現職。著書に『三島由紀夫 小説家の問題』(原書房)、主な論文に「酒の日本文芸史・試論」(『バッカナリア 酒と文学の饗宴』所収)、「近代を映す言葉の探求者(中島敦論)」(集英社「すばる」2009年7月号所収)、「反律法者による演技の倫理──太宰治におけるユダの役割」(河出書房新社「文藝別冊太宰治」2009年4月所収)、「法の外(小林多喜二論)」(河出書房新社『小林多喜二と『蟹工船』(道の手帖)』2008年9月所収)など。

井川耕一郎 

映画監督、脚本家


略歴・業績

1962年生まれ。監督作品に『色道四十八手 たからぶね』、『糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護』など。
プロジェクトINAZUMAブログ

石岡良治




荏開津広




大久保紀子 

日本思想史


略歴・業績

1955年秋田県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科西洋史専攻修士課程修了。主な論文、著書に「本居宣長における神の概念」(お茶の水女子大学、人文科学博士学位論文)、『近世日本の儒教思想──山崎闇斎学派を中心として』(共著、お茶の水女子大学Eーbook)など。

片上平二郞 

理論社会学、現代文化論、現代社会論


略歴・業績

上智大学理工学部化学科卒業、立教大学文学研究科比較文明学専攻博士後期課程修了。主な論文に「アドルノの「伝統」概念 ―文化的保守主義は、批判理論に接続可能か?―」 (「社会学評論」第59巻第3号所収)、「ニート資本主義-魔の三十五歳を強いる社会-」(「大航海」58号所収)、「テロは芸術か? -この世界の外側への想像力-」(「大航海」54号所収) など。

河原啓子 

芸術社会学、マス・コミュニケーション論、博物館学


略歴・業績

元”The Garden City Times”記者、元『新美術新聞』記者。日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。著書に『「空想美術館」を超えて』(美術年鑑社)、『芸術受容の近代的パラダイム──日本における見る欲望と価値観の形成』(美術年鑑社)、共著に『ラッセンとは何だったのか?──消費とアートを越えた「先」』(フィルムアート社)、『コミュニケーション学入門』(NTT出版)など。第2期NHKアーカイブス・トライアル研究員。

郷雅之 

書籍・雑誌編集者


略歴・業績

1961年新潟生まれ。早稲田大学法学部卒業。筑摩書房、みすず書房の各編集部勤務を経て、2004年よりフリーランスの編集者として活動中。これまで編集を手がけた書物に『鶴見良行著作集』(全12巻、みすず書房)、リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』(柴田元幸訳、みすず書房)、小野正嗣『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、長木誠司『戦後の音楽』(作品社)、古川日出男『TYOゴシック』(ヴィレッジブックス)ほか多数がある。現在、柴田元幸氏責任編集の文芸誌「Monkey」誌の編集に従事している。

齋藤元紀




佐藤香織




陣野俊史 

文芸批評、音楽批評


略歴・業績

1961年生まれ。明治大学大学院フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。著書に『サッカーと人種差別』(文藝春秋)、『世界史の中のフクシマ』『じゃがたら 増補版』(ともに河出書房新社)、『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』、訳書にヴィオレーヌ・シュッツ『ダフト・パンク:テクノ・ファンクのプリンスたち』など。
twitter

鈴木信一




大徳哲雄 

漫画・アニメ書籍編集者、樹想社代表


略歴・業績

1954年生まれ。立教大学文学部卒業。アニメ雑誌「月刊OUT」(みのり書房)を経て、「週刊少年ジャンプ」作品などを中心に漫画・アニメの映像・出版物を手がける編集プロダクション・樹想社を設立、現在に至る。
facebook

高萩宏 

アートマネジメント/東京芸術劇場副館長


略歴・業績

東京都生まれ。多摩美術大学美術学部芸術学科客員教授。東京大学文学部卒業後、コロンビア大学大学院、アーツ・アドミニストレーション学科中途退学。劇団夢の遊眠社創立メンバー。89年の退団後は、英国でのジャパン・フェスティバル1991はじめ、東京演劇フェア、東京国際芸術祭などの運営に携わる。パナソニック・グローブ座支配人、世田谷パブリックシアター制作部長を経て、2008年4月より東京芸術劇場副館長。著書に『僕と演劇と夢の遊眠社』(日本経済新聞出版社)。

千葉一幹 

文芸批評


略歴・業績

1961年三重県生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程中退。1998年、「文学の位置──森鴎外試論」で第41階群像新人文学賞(評論)受賞。著書に『賢治を探せ』(講談社)、『クリニック・クリティック』(ミネルヴァ書房)、『「銀河鉄道の夜」 しあわせさがし』(みすず書房)、『宮澤賢治 すべてのさいはひをかけてねがふ』(ミネルヴァ書房)、共編著に『名作は隠れている』『名作はこのように始まる1』(ともにミネルヴァ書房)など。

虎井まさ衛 

作家


略歴・業績

1963年東京生まれ。法政大学文学部日本文学科卒。性同一性障害当事者・研究者・支援者のためのミニコミ誌「FTM日本」を16年間主宰する。幼児期より性同一性障害に悩み、大学卒業後、渡米して女性から男性への性別適合手術を受ける。その前後の1987年より、著述・講演など性同一性障害についての啓発活動を始め、1994年に創刊した「FTM日本」は国内外の研究者・教育者にも広く参考にされていた。東京都人権啓発ビデオ(東映製作)への出演、「3年B組金八先生」第6シリーズへの協力など、性と人権について、教育現場や特にメディアを通じてアピールすることに力を入れている。関連著書多数。

蜂飼耳 

詩人、小説家


略歴・業績

1974年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。詩集に『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社、第5回中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(思潮社、第56回芸術選奨新人賞)、絵本に『うきわねこ』(プロンズ新社、第59回産経児童出版文化賞)、小説に『紅水晶』(講談社)など。

平田俊子 

文芸創作論:詩と小説の実作のために


略歴・業績

1955年島根県隠岐島生まれ。立命館大学文学部卒業。詩集に『ラッキョウの恩返し』(思潮社)、『詩七日』(思潮社、第12回萩原朔太郎賞)、『宝物』(書肆山田)など、小説に『二人乗り』(講談社、第27回野間文芸新人賞)、『私の赤くて柔らかな部分』(角川書店)、『スロープ』(講談社)など、エッセイ集に『スバらしきバス』(幻戯書房)など、戯曲集に『開運ラジオ』(毎日新聞社)など。

本郷朝香 

ニーチェ哲学


略歴・業績

1972年生まれ。共著に『理想 特集 哲学者ニーチェ』(理想社)、『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)など。

昼間賢




松本秀士 

中国思想、比較身体論


略歴・業績

立教大学文学研究科比較文明学専攻博士課程後期課程修了。主な論文に「中国医学思想研究 : 近代中国における西洋医学との接触を背景に」(博士論文)、「東西医学思想の諸相 : 医食同源という虚像をめぐって」(『境界を越えて 比較文明額の現在 10』)、「身体が語る「こころ」 : 中国伝統医学にみる身体思想」(『境界を越えて 比較文明学の現在 8』)など。2008年、「清末刊行の中国文 人体解剖学書について」で「日本医史学会学術奨励賞」を受賞。

三吉美加 

文化人類学


略歴・業績

東京大学大学院総合文化研究科学術博士課程修了。カリブ海および米国の黒人文化、ラティーノ文化、ユースカルチャー、ダンス、パフォーマンスなどを研究。著書に『米国のラティーノ』(大学教育出版)、共著に『シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践』(エディマン)、『ドミニカ共和国を知るための60章』(明石書店)など。

毛利公美 

ロシア文学


略歴・業績

1969年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒、東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。訳書にグリゴリー・オステル『悪い子のすすめ』、『いろいろのはなし』、『細菌ペーチカ』(以上、東宣出版)、共訳書にナボコフ『ナボコフ全短編』(作品社)、アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』(岩波書店)など。

山本聡美 

美術史、日本中世絵画史


略歴・業績

1970年、宮崎県生まれ。共立女子大学教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。大分県立芸術文化短期大学専任講師、金城学院大学准教授、共立女子大学准教授を経て、2013年より現職。著書に『九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史』(角川選書、第66回芸術選奨新人賞)、共編著に『国宝 六道絵』(中央公論美術出版)、『九相図資料集成 死体の美術と文学』(岩田書院)など。

渡部直己




 



卒業生インタビュー

AZUMA HITOMIさん
(ソングライター/サウンドクリエイター/シンガー)


佐々木悠さん(2010年度卒業・新潮社勤務)

主な進路・就職先

メディア・マスコミ・広告・クリエイティブ関係

新潮社、大日本印刷、紀伊國屋書店、中央出版、日本出版販売、図書館流通センター、NHK、青森朝日放送、福島テレビ、リクルートメディアコミュニケーションズ、マイナビ、アフロ、東京ニュース通信社、ソニー・コンピュータエンタテインメント、バンダイビジュアル、日本芸術文化振興会など


商社・情報通信・小売関係

三菱商事、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンクグループ、KNT-CT ホールディングス、ロフト、丸井グループ、イオンリテール、ローソン、日本コープ共済生活協同組合連合会など


運輸・交通・不動産関係

東日本旅客鉄道、日本郵便、佐川急便、LIXIL、住友不動産販売、みずほ信不動産販売、三井不動産リアルティ、東急コミュニティー、帝国ホテルなど


銀行・損保・保険関係

三菱東京UFJ銀行、りそなホールディングス、みずほフィナンシャルグループ、千葉銀行、あいおいニッセイ同和損害保険など


衣料・食品・外食関係

サンリオ、キユーピー、クロスカンパニーなど


進学

立教大学大学院、東京藝術大学大学院など


その他

公務員、教員など